文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 禁煙が我慢できず、LA-NY間でわざわざ3回飛行機を乗り換えた輩。 トイレの一服でブザー その男は雑誌の編集者であった。いつも締め切りに追われ神経をカリカリさせていた。そして,酒よりタバコが好きであった。飛行…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 ニューヨーク・ジャングルから20年ぶりに祖国へ生還した、あるニッパー・ブラザーのおはなし! ジャングルとは元来の意味での熱帯密林に対して、産業都市と成った後の社会的状況をメタフォリカルに指すこともある。…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 ニューヨークの地下鉄ではすべてが起きる。出産、死亡、芸術、強盗、睡眠、脱線、親切,放尿、接吻,麻薬。世界で最大のアーバン・レイルロードは今日も24時間迷路のような地下を走っている。そして、毎分,上記の…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 アキタ犬が全米、および、世界中のメディアの注目を集めたのはニュージャージー州でアキタ犬「Taro」に死刑が宣告されたときである。次に注目を浴びたのは有名なO.J.シンプソン裁判でアキタ犬「Kato」が殺人現場を目…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 学生のときは英文学を専攻していた。しかし、英語はまったく駄目で、いつかアメリカへ行き、もう一度、勉強しようと夢を抱いていた。卒業後、3年間OL し1年分の留学費を貯めてニューヨークへやって来た。学校で会っ…
ちょっと本好きな人がNYを訪問するとき、必ず立ち寄る有名な古書店が、イーストビレッジ13丁目 &ブロドウェイーにある市最大 “ストランド・ブックストア”(1927年創立)だ。インタ―ネットで何でもさがせる時代、NYから古書店がめっきり少なくなった。…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口“アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ” この言葉ほどぴかぴかと光り輝き夢を喚起させる言葉はない。 アメリカ合衆国へ1日に130万人、飛行機2千666機、車34万8千台、船舶520船が国境を通過して入国してくる…
文・ニッパ―中山 イラスト・シュン山口 「オランダ人が1626年にインディアンからマンハッタン島を買い取ると同時に、コマーシャライズの売春宿が出来た。」ニューヨーク市の歴史より 正確には1970年の紐育であった。海外旅行が自由化されてから6年…
文・写真/ケイジ中山「都市は起きる、黒である僕たちの、悲しみ」(ルロイ・ジョーンズの詩より)NYでブラック・コミュニティーの怒りが遼原の火のごとく燃え広がっている。 NY市の5つの行政区の一つにクイーズ区がある。マンハッタンの東で同区内のラガー…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 「気を付けよう、日本人は日本人に狙われている!」(筆者) ニューヨークは世界的に有名な犯罪多発都市である。殺人、強盗、詐欺など、あらゆる極悪の犯罪が常に新聞のトップを飾っている。最近では邦人がらみの事件…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 日本人の海外有名ブランド好き、ルイ・ヴィトン好きは、その昔、1970年頃にパリの本店での狂乱行列騒ぎとなって、パリジャンの顰蹙をかい、そのミーハー的右向けならいのブランド好き国民として一躍世界へ名を知…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 1969年、NYCのロアー・イーストサイド ”アルファベット・ランド” の ”クレージー・ホット・サマー” について! 「We all come from somewhere, usually somewhere else.」―ニューヨーカーの格言 Freaky(フリッキ…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 95年10月24日付「ザ・ニューヨーク・タイムズ」紙の地元ニュース「メトロ」版に「マンハッタンのハーレムでドミニカ・リパブリック移民の父親を憎悪していた高校生の娘は銀行を信用しない父親が現金2万ドル以…
某月某日、秋の爽やかな昼下がり。アップルをかじりながらビッグアップルをぶらぶらと歩いていた。ええ、どこだって?ニューヨーク。“大きなリンゴ”とは今日広く知られているニューヨークのあだ名である。その昔、ニューヨークで成功することをザ・ビッグ・…
文/ニッパー中山 イラスト/シュン山口 「如何なるものが見られようとも、それは或る角度をもって見られる」マルセル・デュシャン 60年代の東京・新宿で、石を投げれば必ずイラストレーターにあたると言われた時代があった。80年代バブル景気の頃、ニュ…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 1990年末のニューヨーク。ニューヨーカーの出勤時に革命が起きた。スニーカーブームである。 あるヤングOLが念願の初ニューヨーク・クリスマス観光旅行にやってきた。時差ボケのため朝早く目覚めたのでホテルのま…
わが町 E.V.(イースト・ビレッジ)から、また、一つのローカルカラーが消滅した! 60年代のアメリカで “セックス・ドラッグ・ロックンロール” を合い言葉に、融通の効かない大人の社会に対して “ノー” と言い、反文化、反体制、反ベトナム戦争を標榜する…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 ハーレムのアポロ・シアターやコットン・クラブが盛況したニューヨーク1940年代。当時、ジャズのデューク・エリントンによって歌われた有名な曲に「Take The "A" Train」があった。ジャズ・ファンでなくても、広…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 その昔といっても、今から約20年前、筆者はハーレムの中学校前を歩いていたら、突然、クラスの授業をそっちのけで、珍しい東洋人の私を見つけた生徒たちが窓より大声で「ブルース・リー!ブルース・リー!」と叫び…
9月28日(現地時間)、ニューヨーク、マンハッタン、“ゴー”レストランにて米国フロリダ州タンパ在住で無我の西村が日本でのシリーズを終え、帰宅途中に、その昔住んでいたニューヨークへ立ち寄った。ニューヨークはすっかり秋となり、元全女の山崎五紀さ…
9月20日(現地時間)、ニューヨーク、マンハッタン、ハドソン・ホテルにて「ニューヨークで何かが起こる」と言い残して、アントニオ猪木が16日、成田空港から居住地ニューヨークへ戻ってきた。20日、急遽、義理の息子で新日本プロレス社長サイモン猪…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口「この国の主婦の作る料理とは、ただ缶詰を缶切りで切ることである。」アメリカの主婦の料理学説より。今ではニューヨーク市民820万のうち、たいていの人々がテリヤキ、テンプラ、スシ、サシミ等の単語は知っていて…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口ロス空港から外へ6時間も出られず、やっとバス乗車したら3日間もメキシコを南下してしまい、やっと全米乗り放題汽車切符をゲットして北米大陸を2回も周遊し、話すも笑い語るも笑いのマイ?フレンド?アメリカNO天気一…
10月9日、ニューヨーク発 ケイジ中山 10月9日、NYは真夏のような陽気となった。残暑のインディアン・サマー(この国で都合の悪いことはすべてマイノリティーの責任にする。ごめんなさい、ネイディブさん)である。 ところで、イマージンできるか?ジョ…
文・ニッパー中山 イラスト・シュン山口 その人は独身男性、37才、趣味はジャズ鑑賞とレコード・コレクション、プロレスとベースボール観戦である。 その人は信州・野沢菜漬けで有名な長野県野沢市で、中学生、高校生相手に塾を経営している。そんなわけで…